医療法人 庄医院 【内科・小児科・消化器科】

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コラム

「デジタル禍」の今
~私の診療所のコロナワクチン対策~

医療法人庄医院 院長 渡邉 亜希子
2021年 5月25日 岡山県医師会報 第1550号 掲載

はじめに
「ワクチンの接種券が届きました。予約したいのですが、どうしたらいいですか?」

 接種券が配達されるやいなや、こんな電話が朝から晩まで鳴っている診療所が、今この時も、ちまたには溢れているかもしれません。
「5月10日の予約に向けて準備をしている最中ですが、まだ供給されるワクチンの量も決まっていません。もうしばらくお待ちください」と、電話や窓口で何度も何度も声が枯れる程、返事をする毎日です。
 以前「旧中山道」を1日中山道と読み間違えたアナウンサーがいたそうですが、きっと今の私なら、1日中ワクチンと読み間違えてしまいそうなくらい、頭の中はワクチン接種でいっぱいです。
 なぜなら、岡山でも急増するコロナ患者数と比例するかのように高齢の方々のいち早く接種したいという要望の高さを実感しており、5月10日の予約開始日には、診療どころではない数の予約患者さんが、電話や窓口につめかけることが予想され、その対策に日々頭を悩ましているからです。未だワクチンの供給量が不明な中ではありますが、試行錯誤の末に考えた当院のコロナワクチン対策をご紹介します。

予約・接種の実際 
 …当院では理事長である母の代から40年に渡ってかかりつけという人も多く、初回はかかりつけ患者さんを対象に接種を行うことに決め、当面は自院で接種予約を行い、全県共通予約システムは8月以降に導入する予定としました。

①予約前準備
1)予約枠の設定
まず、昨年の高齢者インフルエンザワクチン接種者数から類推したワクチン接種者の概算を、7月末までに2回接種終了するように予定を組み、1日の予約枠を設定
2)予約専用電話の設置
予約電話の分散のため、通常の電話番号以外の専用ダイヤルを設置し、広報
3)
ワクチンチケットの事前作成

Excelを使って1回目の日時をいれると自動的に3週間後の同じ曜日、同じ時間が印字されるように設定して紙のチケットを作成し、予定枚数分印刷。日にち毎に細かく仕分、最終的にワクチンの配分量が決定した段階で微調整。
*全県共通予約システムの自院での代行予約も検討しましたが、最初は予約が集中することを想定し断念。

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